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活動始めて3年経ちました。

生活相談サポートセンターを妻と二人で立ち上げてから、5月でちょうど3年経ちました。
現在、日曜日から金曜日(休日は土曜日)まで、常勤しています。
前の教会の一室を借りて、活動を始めました。加藤さんにも手伝ってもらって、夏の暑い時期に、当会のチラシを近くのアパートへ数千枚配りまくった事が、ずいぶん昔の事のように感じます。
活動を始めようと思ったきっかけは、何といっても聖書にあります。神は、「神を愛しなさい」「自分を愛するように隣人を愛しなさい」の2点を人間に求めており、その通りと思ったからです。特に、隣人愛の例えとしての「よきサマリア人」、マザーテレサが啓示をうけたという「最も小さい者たちのひとりにしたのが、わたし(キリスト)にしたのです」には、インパクトをうけました。
その後も毎日聖書を読んでいますが、読めば読むほど「貧しい者、弱い者、悩む者」への配慮や対応は、神が考えるベーシックで、重要なテーマであり、クリスチャンとしての基本的な責任と感じています。また、活動開始前に読んだ湯浅誠さんの「反貧困‐すべり台社会からの脱出」にも啓発をうけました。日本の貧困が、構造的に悲惨な状況になっている事がよくわかり、全く現状を認識していないことに気づかされました。私の若いころとは、明らかに様変わりしています。事務所に本がありますので、興味のある方、一読ください。
私達の活動は、様々な相談をうけ、可能なサポートを継続してきたことが、ノウハウになっています。3年間で(24年4月末)、229件の新規相談、相談回数は1,100回を超えています。
障害者事業所「ホープ」も、実際に障害者が相談にこられ、悩み(親の悩みでもある)を聞いているうちに、現代の特有の病、障害者の実情や自立支援法上の事業所の問題点を認識し、始めました。
「なごみの会」も引きこもりの方の相談を受けるうち、リラックスできる「場づくり」が必要と思い始めました。また、「ハートビート」も、チャールズ・ブラウンさんが、障害者の音楽界に飛び入り参加した際、彼に多くの障害者が群がってきたこと(天性の音楽家であると同時に、ものすごく優しい雰囲気の持ち主だからこそ)をきっかけとして、ブラウンファミリーが醸し出す、あたたかい音楽を取り入れようと思い、始めました。
このように、必要性を感じるままに、活動を拡げてきましたが、私達の課題も同時に是正しながら取り組んでいきたいと考えています。
「未来に何が待っているかわからない」ことは、とても楽しいと思うようになっています。

ホームレスの方と教会

実話ですが、冬場にある本州の教会に、困り果てた若いホークレス​の方が訪れ、宿泊をお願いした。教会なら、なんとか助けてくれる​と…。しかし牧師さんから「残念ながら、教会に宿泊場所はなく、​泊まらせることはできません。その代わり、あなたの為に祈ってあ​げましょう。」と言われ、祈られたのち、またその日も夜中歩き続​けた。
クリステャンにとって、祈りは重要だが、当然のことながら、この​方は、教会は何もしてくれなかったと感じた。本当に困った時、教​会ならという意識が、日本人の中にもあるようだが、結果としてそ​の期待を裏切ることになるケースは多い。聖書には「すべて、疲れ​た人、重荷を負っている人は、私のところに来なさい。わたしがあ​なたがたを休ませてあげます。」とかいており、この聖句を掲示し​ている教会は多い。こんなことを言うと、教会関係者からは、この​ケースは違うだとか、混乱は困るだとか、反論がありそうだが、聖​書には「すべて」と書いてあり、例外はないと私は思っている。
また私は、教会は宿泊施設等を必ず設けるべきだと言っているので​はない。本当に困って訪れる可能性が極めて高いので、ネットワー​ク(市や民間団体との連携)等の事前の整理が必要だと思うわけで​す。つまり、この例では、関係団体と連絡し、まず当面の宿泊場所​を確保し、その後のサポートの大まかな流れを説明し安心してもら​う。あわせて暖かい軽食を提供する、という準備、システムが必要​ということです。
私達のNPOセンターは、ICF教会の2階をお借りし活動を開始​しました。生活困窮者、孤独な方、障がいをお持ちの方等相談者が​拡がるに従って、必要な体制は造ってきましたが、当事者のニーズ​を単独でカバーすることはできず、ネッワーク造りは欠かせません​。

我が国の障害者への取り組み(先進国との違い)

カナダ西海岸に位置するビクトリア市にロングステイしていた時の​ことです。
町の中に、車いすの方が多く、日本とは明らかに状況が違います。​その大きな要因として、市バスにあると感じました。市バスの全車​両が、車いすでもそのまま乗降できるように電動化されていて、ま​た、車両内には、安全のためロックされるスペースが確保されてい​ます。運転手は、いやな顔見せず乗り降りの手伝い、また乗客もそ​の間、遅れることを当然のこととして受け入れています。
また、面白いのは、乗客が降りる時(障がい者だけでなく)ほぼ全​員が、運転手に「サンキュー」と声をかけ、運転手も「Have ​a nice day!」等と声をかけあう。私も最初は恥ずかしくて躊躇しまし​たが、慣れると楽しい気分になります。
この市バスの事例は、日本も見習うべきシステムと感じました。こ​のような施策を通じて、障がい者と日常生活の中で、当然のごとく​共存する意識が培われてくる。日本も相当遅ればせながら、前提と​なる理念造りや法整備(インクルーシブな社会、障害者をインクル​ードする社会)の検討をしているところですが、社会に根付くには​相当のタイムラグが予想されます。
従ってその間、私達の障がい者等に対する日常活動や社会への浸透​努力が、微力と痛感しながらも必要だと考えています。

活動開始と聖書の影響その2

さて、私が活動開始の原動力になった聖書の御言葉の一つを紹介し​ます(もう一つは、前回投稿した、隣人愛の例えとしての良きサマ​リア人)。クリステャンにはなじみの、マタイ25:31からのイ​エスが語られた「あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しか​も最も小さき者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。」​のところです。
ここでいう、した事とは、飢え、宿がない、病気・・・の時のこと​で、特に本当に困っている、ある人に手助けしたのは、わたし、つ​まりイエスにしたことなのだ、という語りです。イエスが直接おっ​しゃり、しかも私にしたのだ、とまで云われると心にズドーンと突​き刺さります。
あとから分かったことですが、当時女学院の校長で、聖書を熟知し​ていたはずのマザーテレサが、ある日列車で聖書を読んでいる時、​この箇所に釘付けになり、すべてを捨て、活動を始めたようです。
それだけインパクトのある聖句で、イエスも相当力を込めて語って​いるようです。
サマリア人の例えも、この個所もいわゆる隣人愛のことですが、そ​れが神の御心であり、またいずれも永遠の命との関連で語られてい​ることを重く受け留めています。

25:31 人の子が、その栄光を帯びて、すべての御使いたちを伴って来るとき、人の子はその栄光の位に着きます。
25:32 そして、すべての国々の民が、その御前に集められます。彼は、羊飼いが羊と山羊とを分けるように、彼らをより分け、
25:33 羊を自分の右に、山羊を左に置きます。
25:34 そうして、王は、その右にいる者たちに言います。『さあ、わたしの父に祝福された人たち。世の初めから、あなたがたのために備えられた御国を継ぎなさい。
25:35 あなたがたは、わたしが空腹であったとき、わたしに食べる物を与え、わたしが渇いていたとき、わたしに飲ませ、わたしが旅人であったとき、わたしに宿を貸し、
25:36 わたしが裸のとき、わたしに着る物を与え、わたしが病気をしたとき、わたしを見舞い、わたしが牢にいたとき、わたしをたずねてくれたからです。』
25:37 すると、その正しい人たちは、答えて言います。『主よ。いつ、私たちは、あなたが空腹なのを見て、食べる物を差し上げ、渇いておられるのを見て、飲ませてあげましたか。
25:38 いつ、あなたが旅をしておられるときに、泊まらせてあげ、裸なのを見て、着る物を差し上げましたか。
25:39 また、いつ、私たちは、あなたのご病気やあなたが牢におられるのを見て、おたずねしましたか。』
25:40 すると、王は彼らに答えて言います。『まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。』

25:41 それから、王はまた、その左にいる者たちに言います。『のろわれた者ども。わたしから離れて、悪魔とその使いたちのために用意された永遠の火にはいれ。
25:42 おまえたちは、わたしが空腹であったとき、食べる物をくれず、渇いていたときにも飲ませず、
25:43 わたしが旅人であったときにも泊まらせず、裸であったときにも着る物をくれず、病気のときや牢にいたときにもたずねてくれなかった。』
25:44 そのとき、彼らも答えて言います。『主よ。いつ、私たちは、あなたが空腹であり、渇き、旅をし、裸であり、病気をし、牢におられるのを見て、お世話をしなかったのでしょうか。』
25:45 すると、王は彼らに答えて言います。『まことに、おまえたちに告げます。おまえたちが、この最も小さい者たちのひとりにしなかったのは、わたしにしなかったのです。』
25:46 こうして、この人たちは永遠の刑罰にはいり、正しい人たちは永遠のいのちにはいるのです。」

サポートセンター活動開始と聖書の影響

Facebookにより近況報告を始めたこともあり、これから出来るだけ頻繁に情報提供していきたいと思います。
サポートセンターの活動を始めた要因に、聖書の影響がある。心に触れた聖句が二つあり、その一つを紹介したい。ルカ10:25~37の隣人愛と、その例えとしての良きサマリア人がそれである。イエスの例えは、きわめて分かりやすく、かつ心に響く。
本当に困っている人が目の前にいたら、「おまえはどうするのか」という問題だ。
 聖書の専門家で、おそらく人望もあったであろう人達が、見て見ぬふりをして通り過ぎる。しかし、最下層の人間で、さげすまれていた混血のサマリア人が、かわいそうに思い、手助けをする。
 私ならどうするだろう。周りにはいない。どんな素性の人かもわからない。避けて通り過ぎて、何か問題があるだろうか。助けて何か良いことがあるだろうか。…と大人になればなるほど考え、計算する。しかし良きサマリア人は、考えることなく、オートマティカリーにかわいそうに思い、手助けする。
 イエスは、それが隣人愛で「あなたも行って同じようにしなさい」と締めくくっている。

ルカ10:25~37
10:25 すると、ある律法の専門家が立ち上がり、イエスをためそうとして言った。「先生。何をしたら永遠のいのちを自分のものとして受けることができるでしょうか。」
10:26 イエスは言われた。「律法には、何と書いてありますか。あなたはどう読んでいますか。」
10:27 すると彼は答えて言った。「『心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くし、知性を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』また『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』とあります。」
10:28 イエスは言われた。「そのとおりです。それを実行しなさい。そうすれば、いのちを得ます。」
10:29 しかし彼は、自分の正しさを示そうとしてイエスに言った。「では、私の隣人とは、だれのことですか。」
10:30 イエスは答えて言われた。「ある人が、エルサレムからエリコへ下る道で、強盗に襲われた。強盗どもは、その人の着物をはぎとり、なぐりつけ、半殺しにして逃げて行った。
10:31 たまたま、祭司がひとり、その道を下って来たが、彼を見ると、反対側を通り過ぎて行った。
10:32 同じようにレビ人も、その場所に来て彼を見ると、反対側を通り過ぎて行った。
10:33 ところが、あるサマリヤ人が、旅の途中、そこに来合わせ、彼を見てかわいそうに思い、
10:34 近寄って傷にオリーブ油とぶどう酒を注いで、ほうたいをし、自分の家畜に乗せて宿屋に連れて行き、介抱してやった。
10:35 次の日、彼はデナリ二つを取り出し、宿屋の主人に渡して言った。『介抱してあげてください。もっと費用がかかったら、私が帰りに払います。』
10:36 この三人の中でだれが、強盗に襲われた者の隣人になったと思いますか。」
10:37 彼は言った。「その人にあわれみをかけてやった人です。」するとイエスは言われた。「あなたも行って同じようにしなさい。」

活動の推移

活動を開始してから、約2年5カ月経ちました。
これまでの経緯をたどってみます。
私の若いころ(ちなみに私は現在59歳)は、日本経済も順調で、経済的に困られる方の割合は今よりはるかに少なかったと思います。
自分が、会社で働いていたころは、世間のことには関心が薄く、意外とわかっていなかったようです。
リタイアして時間ができ、世の中全般をじっくり観察してみると、ずいぶんと様変わりしていたことに気づかされました。
リタイア当初は、今まで忙しくて出来なかった趣味などを楽しんではみたものの、ワーキングプアの状況がここまで悪化し、経済的に苦しまれている方が多いことを知れば知るほど、自分だけがのんびり楽をするわけにいかない、と思うようになりました。
従って、仕事や社会人としての知識や経験を活かして、特に経済的に困っている方々への相談サポートをしようと思いたって、妻と二人で開始したわけです。
すると、徐々に精神的に悩んでおられる方も多く見えられるようになりました。孤独である、うつ気味である等、またそれが経済問題とリンクされた悩みの場合と、純粋に精神だけの悩みを抱えられている方もいらっしゃいました。
従って、相談対象を「経済でお困りの方」から「生活困窮されている方や、悩みを持っている方」とするようにしました。
従って、過去の経験だけでは、不十分の為、精神関係の研修等による勉強も並行して行って「生活と心の相談サポート」をしてきたわけです。
相談の内容等は、活動状況に添付していますので、ご参照してください。
また、実際に精神障害をお持ちの方々の相談もうけるようになり、障害者の為の就労支援事業所等の実態等も聞くようになりました。
ご本人のみならず、ご家族の悩みも知り、そうであるなら自分なりに障害者の立場に立った事業所ができないかと考え、道から免許をいただき、二つ目の事業として、多機能型事業所「ホープ」として、この2月から運営開始したわけです。
私達をはじめとして、無報酬ボランティアの方がいることや、施設運営費があまりかからない等、低コストですむ分だけ、昼食無料提供、交通費助成など利用者へのサービスを厚くした運営を行っています。
これらの二つの事業から学んだことは、「生活と心の相談サポート」に来られる方もホープに来られる障害者の方も、コミュニケーションが、不得意だということです。
複雑で、人にやさしくない時代の中では、無理からぬことで、本人の問題というよりも社会の問題と思わざるを得ません。
悩みなく、流暢にコミュニケーションがとれる人こそ、あるいは異常なのかもしれません。
現代社会では、一部の悩みを感じない人を除き、実は普通の社会人あるいは子供も相当のストレスを抱えているのではないでしょうか。
そのことを相談活動を通じて実感した時、音楽による癒しやストレス解消の場が必要ではないかと考えたわけです。
そこで始めたのが、三つ目の事業、アフリカ太鼓によるドラムサークル「ハートビート」です。一般者向けと、障害者向けにわけています。
最も原始的なアフリカ太鼓をたたくことで、すぐに参加でき理屈抜きに楽しめます。親子連れ、おばあちゃんとお孫さん等、家族で楽しむこともできます。
「練習せずにその場で全員が演奏する/基本的に聴衆がいない」また、「間違い/失敗」がないことも、ドラムサークルの特徴とされる。そして、「気づかなかった自分に気づく、演奏を通じて相手の感情、その場のエネルギーを体で感じ、音を通したコミュニケーションから、人との関係性を学ぶことができる。」といわれています。
プロのパーカッション奏者のブラウンおよびそのご家族のリードのもと、すぐになじめると同時に、爽快な気分にさせてくれます。
障害者については、その他の楽器や歌も活用し、個人の状況に応じた対応を模索しながら行っています。
このような経緯で、必要性を感じるままに、3事業を展開してきたわけです。
今後も、設立趣旨に賛同できる協力者やボランティアの方々を募りながら、輪を広げて行きたいと思っています。

近況活動報告

当法人は、活動開始後約2年、NPO認可後約1年を経過しましたが、皆様のご支援のもと、事業の活性化を図ることができました。現在の活動現況について報告いたします。

1.活動状況
(1)相談事業
 当法人は、経済困窮者の相談活動から始めましたが、精神的に悩まれている方の相談も見えられるようになり、①経済面で困っている方、②孤独等精神面で悩まれている方の両面で相談・サポート活動をしています。
 関係団体(反貧困ネット北海道、救世軍、DVシェルター、ホームレス支援団体等)とのネットワークも組みながら、必要に応じ連携を図っています。
 また、生活困窮者で、相談の結果、生活保護(あるいは、住宅家賃支援)を受けるにふさわしいと私達が判断し、役所に同行したケースは、過去十数件ありますが、拒絶されたことは一度もなく、すべて申請通り受理されています。
 当法人の知名度もあがり、最近は「いのちの電話」「法テラス」からの紹介を受けたという相談者も見えられています。
 今後とも、研修会など参加により研鑽を積んでいくつもりです。
(相談状況)
                 新規相談件数   相談回数
21年5月~22年4月(NPO前)      56      205
22年5月~23年5月(NPO後)      82      526
       計              138     731

(2)なごみの会
 「孤立」、「孤独」、「無縁社会」という言葉が、満ち溢れるほど、人々のきずなが薄れる社会となっています。
 NPO法人の設立趣旨書には「……このような活動を通して、人との絆の必要性が認識され、隣人愛の精神が社会に拡がることをねらいとしています。」と明記しており、引きこもりがちな人の憩いの場として「なごみの会」を昨年12月から開催しています。
 月1回のペースで開催し、毎回スタッフを含み13名から16名の参加者があり、既に6回開催しています。参加料は、おいしい昼食代込みで100円です。
 お琴伴奏による歌(演歌、歌謡曲、賛美歌他何でもあり)、「何が出るかなー」で自己紹介、会話等を通して、独特のなごんだ雰囲気を醸しだし、初めて来られた方にも大変好評です。

(3)障害者の為の就労支援事業所「ホープ」の開設
 北海道庁から就労移行支援事業及び就労継続支援B型の二つの免許を取得し、本年2月から事業を開始しています。
 教会の2階の一部屋をお借りし、毎週平日(10時から16時まで)事業運営しています。軽作業、パソコン研修等の他、プロ音楽家との音楽演奏、農園での農業体験等、楽しく癒されるプログラムもあります。
 また、「ホープ」では、昼食無料提供、交通費助成と、他事業所にはない仕組みを導入しており、利用者の経済的負担にならないように考慮しています。
 まだ、利用者は少人数ですが、利用者が楽しく通える事業所を目指しています。

(4)アフリカンドラム「ハートビート」ワークショップの開催
 プロの音楽家チップ及びご家族をメインに、ドラム(ジャンべ)によるワークショップをこの5月から開催しました。障害者や引きこもりがちな方の音楽演奏を通じた自己の癒しと、他者との自然なコミュニケーション体得をねらいとしています。
 月一回平日開催を予定しています。
 また、これとは別に一般の方(子供を含む)のワークショップも、月一回日曜日午後4時からの開催を計画しており、第一回を5月に行いましたが、19名の方が参加され、大変好評でした。

2.会計報告(23年5月末貸借対照表、単位円)

資産           負債及び正味財産
現預金  112,114    負債     0
固定資産    0    正味財産 112,114

・ICF教会からは、場所の提供をはじめ、いろいろなご協力を頂いております。
・その他個人からの負担協力も頂いております。
・本年度は、活動内容の評価をいただき、政府関連機関等からの助成があり、印刷複合機、パソコン、机椅子の導入や、経費補てんも図られています。
  ○独立行政法人福祉医療機構から80万円の助成
  ○アリコからパソコン5台贈呈

障がい者の為の就労支援事業所「ホープ」の開始

障がい者のための就労支援事業を2月1日から始めます。
就労移行支援と就労継続支援B型事業の多機能型事業所です。
事業所の名前は、ホープです。

働きたい、社会に参画したい・・・でも、どうしたらよいか・・・
家に閉じこもりがち…
働きたいけど、まだ自信がない…
一般就労をめざしたい…

悩みや目標などをよくお聞きし、一緒に考えサポートします。
軽作業やパソコン研修、職場経験の豊かな人による一般常識や基礎研修のほか、プロの音楽家と一緒に簡単な音楽や演奏も楽しめます。
楽しく学べ、働ける事業所を目指しています。

生活相談サポートセンターの事業は、今後二つになります。
従来から行っている、生活困窮者や精神問題で悩まれている方の相談サポート事業と、今回の障がい者のための事業所「ホープ」です。
私たちは、相談活動で、障がい者やそのご家族の方からのお話や悩みを聞き、自ら立ち上げることにしたもので、従来から活動で培ったノウハウを、活かしていきたいと思います。

詳しい内容については、メールや電話にてご案内します。
ホームページは、別途追加改定します。
ホープ直通電話 080‐3232‐0544

本日現在、相談件数81件、相談回数381回

2008年5月17日に活動を開始してから、約1年4ヶ月になりました。
本日現在で、相談件数81件、相談回数381回となっています。
相談者が望み、当方も必要だと思う限り、何度でも無料相談に応じています。
最近は役所や関係ボランティア団体との連携や継続協議の必要性があるケースが多いため、8月だけで相談件数63回をかぞえています。
今月に入っても、9月12日現在で、既に新規相談件数3件、相談回数21回となっています。
1案件ごとに、平均すると4~5回の相談をしている事になりますが、多いケースでは20回以上継続している場合もあります。
私達は、フォローしていくことがより重要と考えています。
一時的に経済や精神状況がよくなったとしても、その方のメンタリティーが変わらない限り、また同じ状況に陥る場合が多いからです。
つまり、経済的、精神的悩みが再度襲ってきたとき、それにある程度耐えうる精神的基盤を培っておくことが大事で、その為にフォローが必要と考えているわけです。
私達グループは、このように実績を積み上げ、成果をあげていますので、安心して相談してください。連絡をお待ちしています。

身障者に対する就労の為の事業所検討について

私達の法人の目的は、定款で、次の通り定められています。

この法人は、経済的及び精神的に困り悩んでいる人達や、障害等様々な要因から社会的弱者の立場にある人達を支援するため、相談と各種サポート活動を行い、もって地域社会の福祉増進等に寄与することを目的とする。

また、定款上で可能な事業は、次の通りです。

①経済的及び精神的に困り悩んでいる人達や、障害等様々な要因か ら社会的弱者の立場にある人達への相談と各種サポート活動
②障害者支援事業
③障害者自立支援法に基づく地域生活支援事業
④障害者自立支援法に基づく指定障害福祉サービス事業
⑤障害者自立支援法に基づく指定相談支援事業
⑥社会福祉法第二条第3項に記載された第二種社会福祉事業
⑦前各号の事業に附帯する事業

活動を開始以来、生活困窮者や精神的に悩んでいる人達の相談やサポートを中心に活動してきました。具体的には、活動状況をごらんいただきたいと思います。
定款の事業の中に障害者のための事業を入れたのは、任意団体として活動しているときに、相談者の中に、障害者からの相談も受けていたからです。
本人はもちろんのこと、ご家族も悩まれていることがよくわかりました。自立に向けた不安、家族の不安、自立支援事業所での悩み、病院に対する不安など様々です。身障者の状況によっても様々です。身障者にとって、今の状況は必ずしも恵まれた環境にはないこと、活き活きと暮らしているとはいえないことがわかりました。
また、札幌市の様々な研修を受け(統合失調症、発達障害、カウンセリング、コーチングなど)症状の本質的な傾向や向き合い方、あるいは、ともに暮らしていくことの重要性も学びました。

従って、ある程度現状認識ができた上で、身障者の為の自立支援のための事業所(就労移行支援および、就労継続支援)を立ち上げることにしました。
現在具体的に検討していますので、具体化した後には、別途詳しく報告したいと思います。