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障がい者就労支援事業所「ホープ」の近況

生活相談サポートセンターには、年間100名ぐらいの新規相談者が見えられる。障がい者からの相談も多くなり、彼らの悩みを聞くうちに、少しでもまともな就労支援事業所を立ち上げたくなり、事業所「ホープ」を2年半前に立ち上げた。
就労が難しい状態の方の為のB型事業所では、工賃(民間でいう給与)が、全国月平均13,000円しかないという課題がある。しかも、最多分布帯は6~8千円前後。食事、交通費等を払えば、マイナスというケースもある(尚、当事業所は、これらは、当方で手当する)。
民間出身の私としては、「それはないだろう。あんまりだ。」と思ったわけだが、実際始めてみると、まず仕事を受注するだけでも大変。単純作業(箱折等)では、一個1円前後…など。しかし、「仕方がない」では、障がい者に責任を果たせないので、「自前の事業を立ち上げる」必要を感じ、オリジナル商品「犬用おからクッキー(無添加・無着色)」を開発し、さらにはたい焼き・たこ焼き店「ホープ」も始めたわけだ。おかげで、工賃も2万円以上出せるようになった。
もう一つの狙いである障がい者の社会参画も徐々に進んでいる。3名は、輪番で店頭に立ち、実際にたい焼き・たこ焼き・レジ打ちをしている。その他に、裏方作業の方も多い。「社会と接点を持ち、仕事が楽しい」、「収入面での確保」の両立が大事なことと考えている。
また、障がい者の向き不向きもあり、特性にそった仕事づくりを模索中。小さなリサイクルショップも、いずれ始めたいと思っている。