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上期事業概要(27年3月末)の公開

会員宛、5月下旬に報告した上期事業概要について、公開します。
(写真や図表は添付できないため、省かれています)

26-27年度上期事業内容報告

本年度(26年10月~27年9月)の上期事業概要(27年3月末)を報告します。

 25年11月に、西区山の手・琴似地区に事業所を移転し約1年半が経過しましたが、当会の活動の地域社会への浸透を図ってきました。特に、新しい事業展開として、主に障がい者の為のサポート事業として事業所の隣に、「たい焼・たこ焼店ホープ山の手店」を移設開店し、さらには事業所前で「ホープ再生自転車販売」を、本格オープンできたことが、特筆されます。
事業運営において、いろいろな面から神の祝福を受けており神に感謝します。

1.生活相談サポート事業
上期の相談件数は、51件で、21年5月からの累件件数は 547件となっています。近年、相談内容は、生活困窮者が減少し、心の問題等多様化の傾向が続いています。また、相談員の斎藤夫婦は、他事業運営に忙しくなっている為、例えば生活保護の役所申請の同行(同行した案件は、過去全件役所承認を受けています)は特別な場合を除き近年行っていません。しかし相談時には課題や論点等時間をかけて整理の上、私達が生活保護制度を利用するケースと判断した案件は、本人から市役所担当者に、生活相談サポートセンターと相談の上、申請にきた旨伝えるようにしており、同行しなくなってからも、すべての申請が承認されている現状にあります。
この生活相談サポート事業は、困った方からの相談に、どれだけ誠意をもって対応できるか、隣人愛を活動理念に掲げる私達が試されている事業です。また他事業を始める動機を与えられた事業でもあり、当会の原点となっています。

2.障がい者事業所ホープ
利用登録者は25名ですが、安定的に利用できない方も多いのが実情で、それぞれの課題や目標にそった支援を心掛けています。
それぞれの特性に応じた支援を図る為、仕事の品ぞろえや多様性を確保に努めています。その一環として、施設外就労としてのたい焼き・たこ焼店ホープ、ホープ再生自転車販売での仕事を提供するほか、チーズおからクッキー販売、ホスティング、公園や施設清掃等行っています。
また、社会や職場の一般常識研修を毎週行い、研修活動に力を入れています。

3.障がい者支援のための事業
①たい焼・たこ焼山の手店の運営開始
27年3月から、事業所の隣に店舗を始めることができました。
事業所から徒歩で通える店舗候補を物色してきましたが、隣のテント屋さんが廃業することになり、幸運にも借りることができました。働くスタッフや障がい者の移動やローテーション等の利便性が高まり、人通りも多く集客が見込まれます。
また、二店舗同時運営できる体制にないため、従来の西野店は、閉店しました。

②ホープ再生自転車販売
障がい者の仕事の機会提供のため、26年秋から準備を進め、27年3月から店舗開店しました。
当地区は、マンションが多く、不要自転車が恒常的に発生することから、その回収→リサイクル整備→販売が、ビジネスとして成立し、マイペースで仕事ができるなど障がい者の仕事として適格と考え始めました。
ある利用者が、「自分は廃人だと思っていたが、廃車予定の自転車を自ら整備し、再生され実際に販売される工程に係る中で、自転車を自分のことのように感じた」と感想を語ってくれ、彼の発案で「ホープ再生自転車販売」としています。
不要自転車の処理に困っていた市営団地やマンション住民が、私達の取組に賛同し好意をもって協力していただいています。

4.なごみの会
毎月1回のペースで、継続開催しており27年3月の開催で、52回目となっています。お箏の上野さん他の「なごみーず」の演奏や、竹内さんの昼食がこの会を支えてくれています。
また参加者の歌や演奏さらにはゲームや会話、そして百円会費の食事等、肩のこらないリラックスタイムになっています。

5.ハートビート
今期の活動は、多くの方のご協力を得て、大変充実したものとなりました。ICF教会での定期開催を毎月1回、休み無く継続することができ、また、障がい者とその支援者の方々のためのイベントに参加させていただいたり、世界中から観光客が集まるさっぽろ雪まつりでもステージ披露の機会を与えられたりと、活動の幅が大きく広がりました。
ICF教会員のご紹介で、手稲にある保育園との良いつながりができ、保育士さんや、障がいのあるお子さん、親御さんのご参加をいただいています。レンタル用太鼓も着実に増えてきました。今後も、バリアフリーな内容で、癒しと笑顔が満ちるドラムサークルを目指して行きたいと思います。

6.事業収支状況(27年3月末中間決算 :単位千円)
(損益計算書)
収      入19,943
支      出17,660
上半期収支    2,283
前記繰越利益   2,544
差引繰越正味財産 4,827