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近況活動報告

当法人は、活動開始後約2年、NPO認可後約1年を経過しましたが、皆様のご支援のもと、事業の活性化を図ることができました。現在の活動現況について報告いたします。

1.活動状況
(1)相談事業
 当法人は、経済困窮者の相談活動から始めましたが、精神的に悩まれている方の相談も見えられるようになり、①経済面で困っている方、②孤独等精神面で悩まれている方の両面で相談・サポート活動をしています。
 関係団体(反貧困ネット北海道、救世軍、DVシェルター、ホームレス支援団体等)とのネットワークも組みながら、必要に応じ連携を図っています。
 また、生活困窮者で、相談の結果、生活保護(あるいは、住宅家賃支援)を受けるにふさわしいと私達が判断し、役所に同行したケースは、過去十数件ありますが、拒絶されたことは一度もなく、すべて申請通り受理されています。
 当法人の知名度もあがり、最近は「いのちの電話」「法テラス」からの紹介を受けたという相談者も見えられています。
 今後とも、研修会など参加により研鑽を積んでいくつもりです。
(相談状況)
                 新規相談件数   相談回数
21年5月~22年4月(NPO前)      56      205
22年5月~23年5月(NPO後)      82      526
       計              138     731

(2)なごみの会
 「孤立」、「孤独」、「無縁社会」という言葉が、満ち溢れるほど、人々のきずなが薄れる社会となっています。
 NPO法人の設立趣旨書には「……このような活動を通して、人との絆の必要性が認識され、隣人愛の精神が社会に拡がることをねらいとしています。」と明記しており、引きこもりがちな人の憩いの場として「なごみの会」を昨年12月から開催しています。
 月1回のペースで開催し、毎回スタッフを含み13名から16名の参加者があり、既に6回開催しています。参加料は、おいしい昼食代込みで100円です。
 お琴伴奏による歌(演歌、歌謡曲、賛美歌他何でもあり)、「何が出るかなー」で自己紹介、会話等を通して、独特のなごんだ雰囲気を醸しだし、初めて来られた方にも大変好評です。

(3)障害者の為の就労支援事業所「ホープ」の開設
 北海道庁から就労移行支援事業及び就労継続支援B型の二つの免許を取得し、本年2月から事業を開始しています。
 教会の2階の一部屋をお借りし、毎週平日(10時から16時まで)事業運営しています。軽作業、パソコン研修等の他、プロ音楽家との音楽演奏、農園での農業体験等、楽しく癒されるプログラムもあります。
 また、「ホープ」では、昼食無料提供、交通費助成と、他事業所にはない仕組みを導入しており、利用者の経済的負担にならないように考慮しています。
 まだ、利用者は少人数ですが、利用者が楽しく通える事業所を目指しています。

(4)アフリカンドラム「ハートビート」ワークショップの開催
 プロの音楽家チップ及びご家族をメインに、ドラム(ジャンべ)によるワークショップをこの5月から開催しました。障害者や引きこもりがちな方の音楽演奏を通じた自己の癒しと、他者との自然なコミュニケーション体得をねらいとしています。
 月一回平日開催を予定しています。
 また、これとは別に一般の方(子供を含む)のワークショップも、月一回日曜日午後4時からの開催を計画しており、第一回を5月に行いましたが、19名の方が参加され、大変好評でした。

2.会計報告(23年5月末貸借対照表、単位円)

資産           負債及び正味財産
現預金  112,114    負債     0
固定資産    0    正味財産 112,114

・ICF教会からは、場所の提供をはじめ、いろいろなご協力を頂いております。
・その他個人からの負担協力も頂いております。
・本年度は、活動内容の評価をいただき、政府関連機関等からの助成があり、印刷複合機、パソコン、机椅子の導入や、経費補てんも図られています。
  ○独立行政法人福祉医療機構から80万円の助成
  ○アリコからパソコン5台贈呈