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活動状況とNPO法人設立について

 12月15日現在で、27名の方に会員(正会員23名、サポーター会員4名)になっていただいています。
 会員になっていただいた方には、既に文書にて、「活動状況とNPO法人設立について」を報告しておりますが、ネット上でも、その概要についてお知らせします。
 労働環境がいっそう厳しくなり、失業や収入減に伴い、精神的にも相当落ち込んでいる方、さらにはうつ症状の方の訪問も受けております。私達との対話により、快方に向かわれている方もおり、大変うれしく思っています。
 悩みを話すだけでも、ずいぶん楽になりますし、何回でも相談に応じます。訪問をお待ちしています。

1.活動状況(12月11日現在)

(1)相談内容
・相談件数  31件
・相談回数  111回
 相談内容は、収入減に伴う生活設計、失業による就職相談、給与未払い対応、債務整理対応、ホームレスからの脱却・・・などです。相談案件によっては、解決まで相談や対策協議を重ねる必要があり、相談回数がおのずと多くなっています。
 相談継続が必要と考え、先方が望む限り、何回でも相談を重ねていますし、今後もそうしようと考えています。一方、相談者の問題を解決することにより、相談者より立場の弱い方が困る場合は、相談をお断りしています。
 特に、対外的な折衝を要する場合(役所、労働基準監督署、弁護士、裁判所)や生活安定まで時間を要する場合は、回数が増えてくる傾向があります。
 厳しい労働環境(単なる不況要因のみならず、政策の不備による構造的問題と考えている)を反映した相談であり、人に優しくない社会の仕組み、格差の拡大など実感しています。
 また、精神的問題を抱えていたり、実際にうつ症状の相談者もいます。
 
(2)ホームレス支援
①直接こられた方への対応
サポートセンターのポスターを観て、2名こられました。食事を提供後、いずれもその日のうちに、関連のボランティア団体に依頼し宿泊場所を確保しています。衰弱していた一人は、まず病院へ連れて行きました。その後、衣料品や食糧品、台所用品の提供など行い、自立に向けた相談を継続しています。
 また、他団体に、当方で収集した衣料品の一部提供を行っています。札幌市を含めた関連団体とのネットワークは重要と考えております。
②ホームレス調査と対応
 9月に札幌市と労福会によるホームレス調査に同行し、手稲区と西区の調査(朝3時から6時ころまで)を行いました。その結果、当地区に10名(宮の沢西友4名、琴似JR駅近辺2名、琴似地下鉄3名、手稲西友1名)いることがわかりました。
 その後、私達だけで7、8回程度(夜間または朝)訪れましたが、宮の沢西友を除き、場所は固定されていない様子。宮の沢西友にいる方へ声かけ(宿泊などのサポート呼びかけ)、テレホンカードや衣料品の提供を行っています。

(3)研修活動
 訪れる相談者の中には、精神的課題を抱えている方もおり、基礎的なカンセリング能力が求められ、その研修に参加しています。また、貧困問題の正確な認識やホームレス対応の勉強のため、研修会などに参加しています。
(参加した研修等)
・札幌市のカウンセリング研修(5回)
・札幌市などによる精神および身体障害研修(3回)
・反貧困ネットワークによる貧困問題講演会(2回)
・北九州バプテスト教会奥田牧師のホームレス支援講演
・NPO法人会計等の研修 (2回)

(4)支援をいただいている方々
 ICF教会、衣服やテレホンカードの提供をしていただいた方々、寄付をしていただい方々、ICFフードバンク、札幌フードバンクによる食糧支援には、大変感謝しております。

(5)今後の課題
 日常、斎藤博之と良子が、平均して週5日程度稼動していますが、相談や支援活動が重なった場合など、忙しいと感じることもあります。今後、非常勤ボランティアの協力など体制整備を行っていく必要性を感じています。

2.NPO法人の設立について
 現在、任意団体として活動していますが、当団体をNPO法(特定非営利活動促進法)に基づくNPO法人(北海道庁の認証が必要)として来年1月に設立を予定しています。
 法人化することにより、相談者や地域社会及び公的機関からの信頼性が向上し、活動強化するために必要と考えています。法人化により、会計内容の公開等求められる義務も生じてきます。

・設立総会     平成22年1月下旬
・道庁への認証申請 総会終了後速やかに。認証までに3~4ヶ月かかる見込みです。