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第3回通常総会を終えて

当会は、9月決算の為、11月25日に通常総会を開催しました。
その時の議案の昨年度事業報告(平成23年10月~平成24年9月)を掲載します。


昨年度事業報告(23年10月~24年9月)

1.概況
  当団体は2009年5月に、任意団体として生活困窮者の相談活動を開始し、翌年NPO法人化しました。聖書の「隣人をあなた自身のように愛せよ」を基本理念に活動しています。マザーテレサは「愛の反対は無関心」といっています。私達は、安易な自己責任論にはくみせず、不幸にして弱い立場になった人に関心を持ち続け、また社会全体に温かい人間関係、隣人愛の輪を拡げていければと考えています。
一昨年から始めた、なごみの会、障がい者事業所ホープ、ハートビートの新たな事業も、昨年度は順調な事業展開がはかられています。
事業拡大に伴い、昨年度3名の職員を正規雇用し、現在常勤6名(4名は正規雇用職員、あと2名は理事長夫妻)の体制で事業運営し、その他非常勤及びボランティアスタッフの方の支えにより運営されました。

 (4つの活動)
 ・生活と心の相談サポート
 ・なごみの会
 ・障がい者事業所ホープ
 ・ドラムサークル「ハートビート」
    ……事業推移は付表①の通り

2.生活と心の相談サポートおよび「なごみの会」

(相談件数・回数)
昨年度
・相談件数 112件
・相談回数 513回
累計(3年5カ月)
・相談件数 274件
・相談回数 1360回

(1)貧困、低所得化や厳しい就職事情等を反映した生活困窮相談は相変わらず多いですが、孤立化も進み、孤独等による心の相談や障害者からの相談が増加傾向にあります。
継続的にフォローする必要性を感じていますが、相談者の増加に伴い体制面から不十分な状況です。
(2)昨年度ホームレス支援全国ネット(会長奥田牧師)に加入しました。
・既加入 ホームレス支援ネット北海道
     反貧困ネット北海道
(3)「なごみの会」は、引き籠りがちな方、障害をお持ちの方等への憩いの場を提供する目的で、12回(毎月一回)開催しました。
参加人数も毎回、20名を超えるようになり(スタッフ含む)、箏演奏、歌、会話、食事等、独特の和んだ雰囲気をかもしだしています。箏の専門家による三重奏は、とてもすばらしく、また100円会費の食事も大変好評となっています。

3.障害者事業所「ホープ」
(1)9月末登録利用者は、順調に増え現在16名(23年9月末6名)になっています。
それに伴い、国からの給付金も10百万円を超えました。
一方、利用者への作業工賃は、総額94万円、一人当たりの月平均工賃が1万円前後に留まっているため、工賃向上の為の取り組みが求められています。
(2)活動内容
・従来の請負作業(ICF教会等からの清掃、印刷、塗装工事等)、軽作業の他、新たに定期的公園清掃、各種ポスティング、臨時的な大口受注も受ける事ができ、作業内容が広がりました。
・ペットフードの製造販売(犬用おからクッキー)を開始しましたが、北海道新聞に掲載され、また、口コミ等により販路拡大が徐々にはかられました。
・楽器や手工芸品等のオリジナル商品を開発し、ICF教会講堂やハートビート演奏会で定期販売を行いました。
・市民農園での農業体験、PC教室、音楽の時間の他、内科医による定期健康相談も行いました。

4.ハートビート
(1)ICF教会での参加型定期演奏会(札幌市及び札幌市教育委員会の後援)を年間8回開催し、各16名から26名の参加がありました。
(2)対外的活動として、岩見沢シオン教会での訪問演奏、エルム楽器ファミリーアンサンブルコンサートへの参加のほか、恵庭市の福祉施設での訪問演奏を行いました。

5.その他特記事項
ICF教会、岩見沢シオン教会、多くの個人や団体から寄付及び助成金をいただき、備品取得や経費補てんを行うことができました。
(寄付金) 300,554円
(助成金)  91,000円(札幌市赤い羽根共同募金)