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もっとも遅い(?)ポルシェ911カレラTがガチで買いな3つの理由

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もっとも遅い(?)ポルシェ911カレラTがガチで買いな3つの理由
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王道の方程式に則った魅惑のTモデル
1968年に911シリーズのエントリーモデルとして、価格的にももっとも安い911Tが発売されました。価格差=エンジンパフォーマンスな時代ですが、実際にステアリングを握れば911の楽しさの本質は変わらず。以降、ポルシェパラノイア目利きの一台としてコアなファンに注目されてきました。
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911シリーズに再びTモデルが復活したのは先代911(991型)のマイナーチェンジ後の2017年でした。現行型911(992型)は2018年デビューですから、いずれTモデルが加わるのでは? と期待していた方も多かったのではないでしょうか。大変長らくお待たせしました。いよいよ992型の『911カレラT』がご用意できました。


新型ポルシェ911カレラT(以後、カレラT)の詳細は現在公式HPに掲載されています。皆さんも既にアクセスされたかと思います。私自身もブラウザを立ち上げて、ふと気付いたのですが、なんとこの最愛のカレラTが2輪駆動のクーペボディ採用車のなかで、もっとも遅いモデルに見えたです!


●911カレラ(1503万円)
最高出力:283kW(385ps)/ 6500rpm(Max 7500rpm)
最大トルク:450Nm / 1950-5000rpm
0-100km/h:PDK 4.2秒
最高速度:293km/h

●911カレラT(1640万円)
最高出力:283kW(385ps)/ 6500rpm(Max 7500rpm)
最大トルク:450Nm / 1950-5000rpm
0-100km/h:PDK 4.0秒 / 6MT 4.5秒
最高速度:291km/h

●911カレラS(1834万円) 
最高出力:332kW(450ps)/ 6500rpm(Max 7500rpm)
最大トルク:530Nm / 2300-5000rpm
0-100km/h:3.7秒
最高速度:308km/h

いまいちどカレラTのアウトラインに触れておきます。搭載する3.0Lの排気量をもつ水平対向6気筒ターボエンジンは、標準車と同じ最高出力283kW(385ps)、最大トルク450Nmを発生。基本的にパワーユニットの仕様はかわりません。クーペボディもまたしかり。

価格を抑えるため、高出力のカレラSのエンジンは使えません。よって、動的性能を上げるにはまず車体を軽量化する必要があります。当然ですが、新型カレラTはリヤシートを取り払い、ガラスも薄くし(従来通りならリヤウィンド)、遮音材も薄く軽くします。無論、バッテリーも軽量モデルに変更。結果、今回のカレラTはPDK採用の標準車に対し6速MT仕様で比較した場合、およそ35kg軽く仕上がっています。

ところが、公式HP上ではカレラTが加速も最高速度もイチバン遅かったのです! それでもカレラTがガチで怪な理由が3つあります(おおまかに)。

理由その1。詳細データを確認すると、標準車はトランスミッションの設定がPDKの設定しかないので0-100km/h加速データはPDKのデータを掲載。ところが、新型カレラTの0-100km/hデータは6速MTのデータがトップに掲載されていたのです。そりゃあ遅くなるわけですね。念のため同じPDK仕様で比較すると、標準車4,2秒に対しカレラTは4.0秒というデータでした。コレで今夜はグッスリ寝られます。

理由その2。最高速度は……標準車に対し2km/h負けています。まあ、ココまでくるとドッチでもいいように感じますが、その要因はリミテッドスリップリアディファレンシャルを備えたポルシェトルクベクトリング(PTV)の標準装備化にあるかと思われます。ワタシの記憶が確かなら、標準車のエンジンでPTVは選べなかったような気がいたします。そんなカレラTにはスポーツクロノパッケージとPASMスポーツサスペンションも標準装備です。軽量ボディを生かしてトラクションを稼ぐ装備を追加しスピードの質を高める戦法。いいですね!

理由その3。新型911カレラTは標準車のエンジンパフォーマンスを最大限に活用すべく、シートなどを含め軽量化。従来はオプションでも選べなかった走りに貢献する上級モデルの装備が組み合わされています。そしてさらにパッケージオプション等でアップグレード可能。

まとめます。加速タイムや最高速度は最上級のターボモデルが勝さりますが、ブランドコピー代引きスピードの質感というべきか、その世界観は勝ち負けの問題じゃありません。最遅上等。これまた深化と呼べるのではないでしょうか。だから新型ポルシェ911カレラTはガチで買いなモデルなのです。

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