「Vol.41」

グドール先生の
『子育てシリーズ』


ザ・祝福 Part1

先日石狩と札幌で開かれた「家族の回復セミナー」に出席しました。主講師であったアメ
リカ・アイダホ州のベテランカウンセラー、マーク・サンフォード師を通して家族の中の
人間関係に関して多くの大切なことを教えていただきました。この紙面で紹介したい
テーマは「親が如何にして、自分の子供を祝福する事が出来るか」というものです。

1.愛情のこもった触れ合い
人が互いに触れ合うことは健康にいいのです。人に触るだけで、血液中のヘモグロビン
が増えます。ヘモグロビンは肺から全身へ酸素を運搬する役割を担っています。つまり
人に触れる事によって文字通り、その人にいのちを吹き込むことができるのです。子供
にとって触れられる事は、食べる事と同じくらい大切です。食事は一日に3回しますが、
精神的・肉体的健康を維持するためには、一日に8〜10回触れられる事が必要なのだそう
です。一日に一回は、子供をギュッと抱きしめてあげてください。それは親であるあな
たが思っている以上に子供にとって長ーく続く祝福となるのです!

2.子供をほめてあげること
サンフォード師は言いました。「私は20年カウンセラーをやってきましたが、ほめられ
すぎてダメになった人を私は一人も知りません。しかし、ほめられずに育った人で問題
を持った人はたくさん見てきました」と。

何年か前に文部省から、小・中学生を持つ親に配られた「家庭教育ノート」という小さな
本がありました。その中に、日本、中国、韓国、アメリカ、ニュージーランド、ブラジ
ルの小学生に対する自己評価のアンケート結果が載っていました。そこにこういう説明
がありました。「日本の小学生の自己評価は、「勉強ができる」、「人気がある」、
「正直な」」などすべての項目に関して、他の国より極めて低くなっています。親の満
足感の低さや子供の個性が大切にされていないことが反映されているものと考えられま
す」と。けなされる子供は、体は育っても、心は育ちません。子供たちの良いところを
見つけて積極的にほめてあげてください。子供をほめることは、子供の心に温かいシャ
ワーを浴びせるようなものです。



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