「Vol.21」
									
										
											
												 
												グドール先生の 
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									「最高のプレゼント」 
										 
										 
										
										
										アメリカの著名な結婚カウンセラー、ゲーリー・チャップマン博士は、『五つの愛の言語』という本を書き、ミリオ 
										 
										
										
										ンセラーになりました。博士の二〇年以上に亘る結婚カウンセリングの結果、人間には五つの基本的な愛の受け入れ 
										 
										
										
										方と与え方があることを発見したのです。その五つとは、 
										 
										
										
										●ほめること 
										 
										
										
										●クォリティー・タイム(上質の時間を共に過ごすこと) 
										 
										
										
										●贈り物をする 
										 
										
										
										●仕える行動 
										 
										
										
										●触れることです。 
										 
										
										
										どの愛の言語も大切なのですが、人間は普通どれかを「第一言語」とします。つまりその人が愛を最も感じる言語が 
										 
										
										
										一つあるということなのです。 
										 
										
										
										夫婦が同じ愛の言語を話すことは滅多にないそうです。人は普通自分の第一言語で愛を表現するので、自分の結婚相 
										 
										
										
										手がなぜ自分の伝えようとしていることを理解してくれないのか悩むのです。大事なことは、あなたの結婚相手、あ 
										 
										
										
										るいは子供の、愛の第一言語を発見し、その言語で愛を伝えることです。 
										 
										
										
										さて今回は、クリスマスが近いので、チャップマン博士から「贈り物をする」という愛の言語について教えを受けた 
										 
										
										いと思います(*1)。あなたは愛する人に贈る今年のクリスマスプレゼントをもう決めましたか (Thinking of 
										 
										
										you) 贈り物とは、手にとって、「ねえ、見て。彼、私のこと思ってくれていたの」とか「彼女、ぼくのこと覚えてい 
										 
										
										
										てくれたんだよ」と言えるものです。人に贈り物を贈るということは、その人のことを思っていなければできないこ 
										 
										
										
										とです。お金がかかるかどうかは問題ではありません。 
										 
										
										
										うちの一番下の子、ハーモニーは今幼稚園に通っている六歳児ですが、今年の夏も母親を喜ばせるすてきなプレゼン 
										 
										
										
										トをくれました。それは半分しおれかかった、どこにでも生えていそうな小さな花です。どこから取ってきたのか知 
										 
										
										
										りませんが、遊びに行った帰り、摘んできてくれたのです。そして、「はい、これあげる」と言って母親に渡しまし 
										 
										
										
										た。もちろんお金はかかっていません。でも、妻の明美にとっては、自分のことを思っていてくれたということが嬉 
									 
								しかったのです。子供は幼いときから親に贈り物をあげる傾向がありますが、これは贈り物をあげるということが、 
										 
										
										
										愛の基本であるという証拠ではないでしょうか。 
										 
										 
										
										
										愛の象徴 
										 
										
										
										贈り物は目に見える愛の象徴です。ほとんどの結婚式では指輪の交換をします。司式者が、「この指輪は、愛によっ 
										 
										
										
										て結ばれたお二人の心の絆を象徴するものです」などと言って、新郎新婦にそれぞれ指輪を渡しますが、これは単な 
										 
										
										
										る巧みな話術ではありません。重要な真実を語っているのです。愛の象徴には、感情的な価値があります。 
										 
										
										
										ところで、結婚しているあなたは今結婚指輪をしていますか? ある人は結婚して以来、一度も結婚指輪をはずしま 
										 
										
										
										せんし、ある人は最初から結婚指輪をしません。これは、人によって愛の第一言語が違うということの証拠です。 
										 
										
										
										ある人にとっては、目に見える愛の象徴がとても大切なのです。もし贈り物を受けることがあなたの愛の第一言語で 
										 
										
										
										あるならば、あなたは結婚相手からいただいた結婚指輪を高く評価し、誇りを持って指に付けているでしょう。ま 
										 
										
										
										た、時々いただく贈り物に大きな感動を覚えるはずです。贈り物を愛の表現と見るからです。逆に、愛する人からの 
										 
										
										
										贈り物がなければ、その人の愛を疑うかもしれません。もし、あなたの結婚相手の愛の第一言語が贈り物を受けるこ 
										 
										
										
										とであるならば、あなたは、プレゼントの達人になってください。贈り物は愛の言語の中では、最も覚えやすい言語 
										 
										
										
										なのです。 
										 
										
										
										自分というプレゼント 
										 
										
										
										愛する人に宝石やすてきな服などをプレゼントすることは素晴らしいことです。しかし、一人の人間がもう一人の人 
										 
										
										
										間に与えることのできる最高の贈り物とは何でしょうか。それは何を隠そう、自分自身です。自分というプレゼント 
										 
										
										
										が一番のプレゼントなのです。 
										 
										
										
										まだ結婚していないあなたにおすすめします。結婚する前に、肉体の健康はもちろんのことですが、特に精神的に健 
										 
										
										
										康になってください。自分の中で直さなければならない情緒的な問題などがあれば、カウンセリングなどを通してい 
										 
										
										
										やしを受けてください。自己チューは特に危険です。早く直してください。なぜなら、あなたという人がそのまま、 
										 
										
										
										あなたの結婚相手への贈り物になるからです。 
										 
										
										
										「何よりも、心を見守りなさい。心は生活全体に影響を与えます。」(LB箴言四・23) 
										 
										
										
										*1 Gary Chapman, Ph.D.著The Five Love Languages参考 
									 
										 
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