「Vol.12」

グドール先生の
『愛シリーズ』


「人の命を救ったシール」


最近Clayと言う雑誌で読んだ感動的な実話を紹介したいと思います。


ニューヨークのある高校で、一人の女の先生が三年生全員に、その子の長所を書いたシールを作って胸に貼ってあげ

たそうです。その日からクラスの雰囲気が一変しました。三日後にその先生は、新しいシールを三枚ずつ渡しながら、

「さあ、あなた達も、誰かに同じようにしてあげなさい。」と言いました。


ある生徒のシールのうち一枚がある社長の手に渡りました。その社長は帰宅してから、息子の部屋に入って行き、

こう語りかけました。


「いつも仕事が忙しくて、ゆっくり話す時間もなかったね。又、勉強のことで叱りつけたこともあったね。

でも、お父さんは、お前のことを、世界一の息子だと思っているよ。お母さんの次にお前を愛しているよ。

世界一の息子へと書いたこのシールを、お前の胸に貼っていいかい。」

息子は静かにうなづきました。シールが胸に貼られると、その息子は涙を流し、やがて大きな声を出して泣き始めました。


それが一時間余りも続いたそうです。泣き止んだ彼は、こう話し出しました。

「お父さん。実は、僕は今夜自殺しようと思っていたんだ。

僕なんか愛されていないと思ったから。でも、お父さんが僕を愛していてくれることがわかったよ。

だから、もう自殺する必要はなくなったよ。」


大人も子供も「自分は愛されている」と言う実感がなければ本当の意味で生きる事ができません。


どうぞ、あなたも愛に生きる人生を目指して前進して下さい。


God Bless You!


グドール・ジェラルド

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