「Vol.11」

グドール先生の
『子育てシリーズ』


「本当のクリスマス精神」


子供にクリスマスと言えば、まず最初に連想するのがプレゼントでしょう。

日本の場合、クリスマスに続いてすぐお正月があり、子供達はもらうことに集中します。

気をつけなければ子供達はこの時期とても自己中心的になってしまいます。


クリスマスの真の精神は、受けることではなく、与える事なのです。

我が家では、サンタクロースは架空の人物であることを子供達にはっきり教えます。

しかし同時にサンタクロースの由来であるニコラスという人は実在の人物であったことを教えます。

ニコラスは紀元300年頃の人物で、貧しい人にプレゼントをするのが好きでした。

結納を納めるお金のない貧しい家族のために、袋にお金を入れて夜窓から投げ入れると、誰にも発見されずにそうっ

と去って行った言われています。ニコラスの死後、人々は彼を聖人と呼ぶようになり、その後セント(聖)ニコラス

が訛ってサンタクロースと呼ばれるようになりました。


もらう事だけではなく、与えることの大切さを子供達に知って欲しいためにこの話しをします。

プレゼントをもらうことも楽しいけれど、あげることの方がもっと喜びが大きい事を知って欲しいのです。

クリスマスの本当の主人公であるイエス・キリストも「受けるよりも与える方が幸いです」と言いました。


これは一般的な考え方とは逆ですが、真実です。与える事、分け合うことの方が私たちにより大きな喜びを与え、

その喜びは持続するのです。物だけではなく、時間や思いやりも人に与える事ができます。


このクリスマス、或いはお正月シーズン、家族と共に「与える」チャンスを探してみてはいかがでしょうか。


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